みんなの愛が私の力に!

女子会

 看護師として病院で働いていると、様々な噂話を耳にすることがあるだろう。看護師から口々に語られる嬉しいことやつらいことなどが、今まで看護師として歩んできたということを物語っているので、自分が仕事で経験してきたことを元にして頑張ろうという気持ちになったり、あるいは激しく落ち込んだりしてしまうのだ。そんなときでも自分の気持ちに整理をつけるため、同僚や先輩にあえて戯言となるように自分でその話題に尾ひれをつけるようにして誇張していき、その話題を聞いた人の笑いを取りつつ自分の鬱屈した気持ちに見切りをつけていこうとするのではないだろうか。愚痴を言うことで自分に溜まった膿のようなストレスを押し出し、スッキリした後は、再び看護の現場に戻っていくのだろう。このようにして、要所々々で自分が自分であるための精神状態を維持していくために、戯言を言う機会を設けているのだと思う。
 長崎の病院にて、看護師の一日が終わるや否や、「よーし、今日は女子会だぞー!女同士だし根掘り葉掘りとそれぞれの秘密を公開し合うぞー!」と意気込む女性たちもいるだろう。同性だから語り合うことのできる日常やプライベートなこと、はたまた恋の悩みなんかも…というようにして、これから自分はどのような目標意識を持つべきなのか、あるいは嫌いな上司や好きな人のことなんかも語り合える場を癒しの場として捉えている方は少なくないだろう。ある人は、ただこうして喋りまくっているだけで心が落ち着いてくることに、「こんなにも身近なストレス発散法があったんだ。やっぱり持つべきものは友達だよね、みんな、私を優しく慰めてくれてありがとう」という気持ちが思わずみんなの前であふれることがあるのではないだろうか。ともあれ、女同士が打ち解ける場面というのは、女子会に限らず日常の会話の中からでももたらされることなのかもしれない。何気ない話題から次第に自分を取り囲むみんなの存在に心を打たれることは決して珍しいことではないと思う。

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