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良い看護師になるために

離職

これからの社会で伸びる業界は何かと言われたときに、恐らく最初の方に挙がるのが看護業界でしょう。知っての通り、今の日本社会は超が付くほどの高齢化社会で、そのための社会福祉の話題が連日ニュースを賑わせています。私が住んでいる長崎でも、風邪を引いて病院へ行けばたくさんのおじいちゃんおばあちゃんがいらっしゃいます。今の社会が実際のところかなりの割合、高齢者の関与で成り立っていると言えるでしょう。
 さて、それで冒頭の「これから看護業界が伸びる」という話に戻ってくるわけですが、この業界内外の予測を反映してか看護師を目指す人々もたくさんいます。そのため各種情報サイトでも看護師になるための勉強方法であるとか資格の種類をこれでもかと言うほど説明していて、少し興味のある人は既に看護師までの道のり位は熟知している、なんていうこともあるかもしれません
 皆さんはご存知かもしれませんが、看護業界は離職率の比較的高い業界だと耳にしたことがあります。その原因は様々だそうです。専門的な職業なので、高度な知識を要求されるために、一度産休や育児休暇で職を離れると知識面技術面で追い付けなくなってしまうこと、夜勤がどうしても多くなってしまい単純に辛い……といった医療業界あるあるのような理由ももちろんあるのですが、何よりも看護師になることばかりに気を取られて、なった後のことを、つまり働き方を事前に学びきれていないことも原因のように感じられます。単に看護師がすること、できなければならない最低限は実際の現場できちんと先輩から教えてもらえると思いますが、それでは少々足りないのかもしれません。夢を持って生きるのはもちろん大事ですが、職業に夢を抱くことは、その幻想が破られたときに想像以上のダメージとなって跳ね返ってきてしまうリスクがあります。
 「働く前と後でギャップがあった」これも看護師の離職理由としてかなり高い割合を占めているそうです。看護業界でうまくやっている人は果たしてどのように働いているのか、離職してしまう人は何がうまくいかないのか、そして自分が看護師になったらどうすべきなのか……。看護業界でうまく立ち回るためのコツが明確にわかるようになれば離職率も下がるのではないかと思っています。

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